「良い土地」とは何でしょうか。
広い、形が良い、日当たりが良い、学校が近い、買い物がしやすい、地盤が固い、災害に強いなどなど…
単に「良い土地」と言いますと、
誰が見ても良い土地ということになりますので、これらを全て兼ね備えた土地になるかと思います。
でも、このような土地がたくさんあるかと言うと、なかなか無いですよね。あったとしても、当然に価格が高くなります。
そうすると、どうしても「妥協」することになります。
「妥協」と言うと、悪く聞こえる方もおられるかもしれません。
「人生一度の大きな買い物を妥協するなどもってのほかだ」と。
そういう時は見方を変えてみませんか。
「妥協＝あきらめる」ではなく、
「他の工夫でやりくりできそうなことを後回しにする」
「大事なものから順に選択する」
と考えてみてはいかがでしょうか。
建物は小さくていいから広い土地はいらない。それより子供が通う学校が近い方が良い。
家族それぞれ車を持ってるから買い物は遠くなっても良い。だけど、広い駐車場は必要だ。
地盤は補強で補えばいい。その分、広くて安い土地はないだろうか。
何を大事に思われるかはお客様によって様々です。
そんなお客様の意思を尊重しながら、満足して頂ける土地を探す、紹介するのがわたしたちの仕事です。
建売住宅、中古住宅、注文住宅。
一戸建てと言っても、その態様は様々です。
それぞれのメリットとデメリットを知ったうえで、選ぶことが大事です。
建売住宅のメリットは最初から完成したものを見て選ぶことができることが一番大きいと思います。
アパートを探すのと同じで、立地条件や間取り、設備を吟味し、
家電や家具をどのように設置していくかを考えながら建物を選べることは建売ならではのメリットです。
ただし、建売住宅は各建築会社が万人に受け入れられるような建物を建築しますので、
お客様の個性に見合った間取りや設備は期待できません。
お客様が建売住宅を見られて、全く妥協する余地がない建物であったとしたら、それは運命の出会いかもしれませんよ。
中古住宅のメリットはとにかく安いことでしょう。
現在はリフォーム・リノベーションも一般的になりました。
リフォーム済みの住宅は中古扱いになりますが、その外観・内装は新築並みと言えます。
金銭的な問題をクリアできるならば、間取りもある程度自由になるかと思います。
一方で、中古住宅は躯体の状況が確認できないことにリスクがあります。
正直な話、これはお客様の側だけでなく、売る・仲介するわたくしどもの方でもかなり心配いたします。
元々の施工に問題があるものでなくても、
土地との関係、気候や環境との関係、使い方との関係、築年数との関係など原因は様々です。
躯体の問題は外観からでは分かりづらいので物件を買った後で判明することも多いです。
リフォーム済みの物件を購入される際には、
リフォーム瑕疵保険に入っているかの確認や躯体の状況を写真等で確認させてもらうなど十分に注意されて下さい。
注文住宅の長所は、言うまでもないことかもしれませんが、とにかく自由に建物を建築できることです。
極端な言い方をすれば、お客様の要望を100%叶えることが可能です。
もちろん建築のセオリーや予算との兼ね合いで諦めなければならないこともあるでしょう。
しかしながら、「100%満足していただける建物」はお客様の希望であると同時にわたくしどもの目標でもあります。
とりあえず要望は出してしまってください。「100%」に近づける努力は惜しみません。
注文住宅の短所として挙げられるのは、建売住宅とは逆に完成形がイメージでしか見られないことです。
パソコンで色合いの感じはつかめるでしょうが、
実際に出来上がったものと比べると少なからず「あれっ？」と思うのはよくあることです。
キッチンやユニットバスだけでなく、建具やフロア材、外壁など実物で確認できるならば、
とにかく直に見る・触れることをおすすめします。
アパートを探すときに注意した方がよいことの1つは「時期」だと思います。
一番引越しが多くなるのが3月です。
3月に引っ越そうとすると部屋探しは1月2月ごろになります。
この頃になると良い物件はすぐに決まってしまいます。
かといって、紹介された1軒目2軒目の物件で即決というのも難しいと思います。
決断の早さも重要ですが、落ち着いて探す期間を作るために余裕をもって早めに動くことも大事です。
自分で動ける時間が多くない場合は、不動産屋さんにお願いして、探してもらいましょう。
アパートを出ることを決めたときは、
大家さんもしくは仲介してもらった不動産屋さんに退去の時期を伝えなければなりません。
普通の借家契約なら、1か月前に伝えることが契約書の内容になっているはずです。
忘れやすいので気を付けてください。
